山内
山内 25221 / 3wayシールドコットン・ジップジャケット - khaki × arimatsu black
山内 25221 / 3wayシールドコットン・ジップジャケット - khaki × arimatsu black
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2025SSシーズンにショートトレンチとスタンドカラージャケットのデザインを取り入れ、どちらか一方に寄せすぎず、自由な発想でデザイナーのバランス感覚を大事にモノ作りをする山内らしさの詰まったアウターとして登場した、シールドコットン・ジップジャケット。
そのジャケットに取り外し可能なライナーを装着して秋冬バージョンとしてリリースされた、3wayシールドコットン・ジップジャケット - khaki × arimatsu black。
①アウター(シールドコットン・ジップジャケット)
アウターはトレンチコートのように前開きの打ち合わせを広く取り、ばさっと羽織れるように身幅アームにボリューム感のある仕上がりを意識した1枚仕立てのジャケット。
フロントは比翼仕立てのジップを配し、それらの開閉によるシルエットの変化を楽しめる仕様。
ボタンを閉めるとブルゾン型、ジップまで開けるとショートトレンチのようなビジュアルに変化します。
両サイドにはフラップ付きのポケット。
ラグラン型のアームは前後ろでパーツ割が施されており、人体のラインに沿うように緻密なパターンが設計された驚くほどの袖通しの良さを感じながらも、ダーツを設けることで着用時の立体感が際立ちます。
インナーを気にせず着用可能な程よいボリュームを持たせたシルエットで秋から春まで着用可能なアウターに仕立てられております。
使用された生地は耐水生地として長年自衛隊などに供給されていた超高密度素材。
極限の打ち込み本数で水に浸かると繊維が膨張し、水を通しにくくする防水布はイギリス軍のベンタイル生地を思わせます。
化繊と疑ってしまうほどの肌触りで、しっかりとハリがありコットンとは思えない無骨で迫力のある生地を熟練の職人さんが責任を持って仕立てることにより、男らしさの中にもどこか繊細さを感じる山内らしさを感じていただける佇まい。
その生地にエンシェントダイと呼ばれる加工を加えております。
表記の色はカーキとなっておりますが、カーキとベージュの中間色の色合いで不均一なバランスで炭黒の染料が入る奥行きの深いカラーとなっております。
・エンシェントダイ (岡山県)
第二次世界大戦以前は主流であった染料を使用した染色方法。
顔料のような激しさはなく、反応染料のような均等な染め上がりではない、ちょうど中間のような染め上り。
荒い粒子の特徴を生かして、あえて大胆にムラを出すような手法で染め上げ、荒々しく不均等な染まり方が特徴的。
今でもこの染料を製造している会社は岡山に一軒のみ。
②ライナー(中綿入りショート丈ブルゾン)
アウターにドッキングされたライナーは中綿入りのショート丈ブルゾン。
ボタンの開閉でドッキングを外すことでどちらも単体として着用可能なアウターとなります。
フロントはダブルジップ仕様。
両サイドはスラッシュポケットが配され、ラグランスリーブのアーム。
インナーでありながら山内の美学を感じるスタンドカラーの胸元は上質な佇まいで襟立ちの良さが引き立ちます。
また、特筆すべきポイントとして表裏の生地の使い方にご注目ください。
表地はヘンプネルの有松絞り。裏地はキュプラの有松絞りが使用されております。
インナーもおまけではなく、山内クオリティがしっかり詰め込まれております。
表地は腰の抜けた生地感でフワッと気持ちの良いタッチが印象的なヘンプネル素材を使用。
速乾性、消臭性、抗菌性に優れた素材であるヘンプを、堅牢度が落ちない限界まで起毛をかけたネル生地に仕上げ、ヘンプ 特有の光沢感も表面起毛加工によりツヤを消し、力強く仕立て映えするファブリックとして提案。
その生地を有松絞りによる加工を施し、織物の生地では表現できない手仕事による染めによって生まれる縦に走るナチュラルな柄が生み出されております。
裏地にはコレクションでも度々登場する、2ply キュプラ×コットン。
使用された生地は、半々の比率で混紡されたコットン/キュプラ。
程よい光沢感とハリを持ちながらも、コットンのしなやかさを備えたこちらの生地ならではの感触。
こちらも有松絞りによる加工が施されており、素朴で品のある表情に仕上がっております。
中綿が入りますので、見た目以上に抜群の保温性も備えたライナーです。
・有松絞り (愛知県)
有松絞りとはブランドが拠点とする愛知で絞り加工で栄えた有松という町があります。
江戸時代から続く伝統工芸品ですが、後継者問題に直面。
山内はブランドスタート当初から加工場の5代目になる方と色々な絞りの可能性を探っています。
年々職人さんが減っており、現在は一握りの方々しか残っていないそうです。
その有松絞りの美しさや楽しさ、江戸時代から続く有松絞りの歴史歴史を少しでも広めていきたいとの思いで制作されるシリーズとなります。
ブランドが得意とする徹底された作り込みと縫製技術による仕立て。
アウターの生地、ライナーの表裏の生地にそれぞれ異なるプローチで加工を施す手間。
全ての工程で山内の精神、縫製、デザインが詰め込まれたスペシャルな1着です。
着用した際のオーラ、高揚感は格別な気持ちを抱かせてくれます。
・それぞれの着用期間
①アウター(シールドコットン・ジップジャケット)→秋~春
②ライナー(中綿入りショート丈ブルゾン)→秋~冬
③ドッキングジャケット → 冬
<生地>
アウター
綿 100% (遠州産)
ライナー
表地 – ヘンプ 100% (遠州産)
裏地 – 綿 52% キュプラ 48% (有松絞り)
袖裏 – 綿 52% キュプラ 48%
中綿 – ポリエステル 100%
<サイズ>
サイズ 4
アウター
身幅 64.0cm
裄丈 89.5cm
着丈 69.0cm
ライナー
身幅 62.0cm
裄丈 88.5cm
着丈 68.0cm
*モデル180cm65kg サイズ4着用
<山内>
日本人であるとゆうこと。
山内の服は、全て日本人の手によって作られています。
山内さんの洋服は日本の服作りの現場において、素晴らしい技術を持った工場さん、日本人の細やかな気遣いやセンスを持った職人さんと密な信頼関係を深めた中でもの作りを行っています。
技術や伝統は意識的に続けなければ途絶えてしまう。
お互いを理解し、時間をかけて構築した人間関係。
日本の技術、日本人の感性で作ったもの。
そうした方と残るもの作りを行う事で、日本の服作りの現場価値が高まり、もっともっと必要とされるはずです。
・縫製者タグ
山内さん洋服の全ての商品には、「縫製者タグ」が必ず取り付けられています。
一つの商品を責任を持って、一人の縫製者が仕立てています。
大変な技術職ですが、日本のアパレル業界では過酷で注目されない職業です。
山内さんの商品縫製を行なっている方は、デザイナーである山内さんがその方の縫製技術や縫製に対しての気持ちを確認し、この方であれば間違いないと思える技術者にお願いしています。
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