MOTHER HAND artisan MONS YELLOW
MOTHER HAND artisan MONS YELLOW
昨シーズンより新たなラインナップに登場したアランセーターをモチーフに制作されたクルーネックモデル、MONS(モンス)。
あまり見かけないシルク62%/モヘア38%の糸は、納得いく生地を使用したいとのことで同ブランドが繊維業が盛んな愛知の一宮の生地メーカーさんに別注をかけた混率で作られたものを使用。
野蚕(やさん)と言う希少で自然の中で育ったシルクは、ワイドシルクと呼ばれるもので慎ましい光沢感と肌に当たった時の滑らかさと高い吸湿性を誇ります。
スーパーキッドモヘアは、毛足があり高い保温性を備えております。
その2つの糸を3本ずつで撚って作られており、触っていただくとわかるずっしりとしたミドルゲージの肉感となっております。
毛玉ができにくく、洗濯可能で洗っても縮まない。
シルクが入ることで今時期から4月まで(15度前後)と着用期間が長いのも特徴で、経年変化も併せてお楽しみいただけます。
MONS(モンス)はブラックとイエローの2色展開。
2つの素材でトーンの異なる糸が使用されたイエローは、気分を上げてくれるカラーリングです。
ダークトーンのアウターやミリタリーものにインしていただけたらと思います。
平置きの写真では通常のニットとは違和感を感じる、特徴的な首から肩へ急角度で下がる傾斜。
これはいかり肩からなで肩の方まで着用した際に体のライン沿い、変なシワが入らないようにするためのラインになります。
脇から裾にかけてしっかりテーパードがとられた特徴的なシルエット。
こちらは着用した際に脇下のもたつきや生地余りがなく、いかに無駄を省き綺麗なドレープを出せるかを追求された結果生まれた仕様でタックインも可能です。
袖と裾のカーリングは全ての製品に通ずる仕様で、締め付けのない快適な着用感と共に特徴的なデザインとしても機能しております。
袖つけは縫い目を無くしチューブ状に編み、着用した際のごろつきや脇下の全体のシワが 寄りにくい着心地を目指してたどり着いたデザイン。
自分も昨シーズン同モデルを購入しており、タイトなレザーを着ても詰まった感じやもたつきがなく感動したことを覚えています。
同ブランドの製品は今ではほとんど使われていない手横編み機と呼ばれるマシーンを使い永井さんご夫婦がハンドメイドならではのアイデアとディティールを駆使し製作をされています。
加えてこのモデルは糸が太く厚みがあるため、かなりの力を要する作業とテクニックを要する工程があり、1日に1着しか生産ができないとのことでした。
MOTHER HAND artisanの今ある最高の技術を費やし、手間暇を惜しまず作り上げたMONS(モンス)。
是非、お試しください。
* MOTHER HAND artisanの商品はメーカーさん修理が可能です。
同じ糸で対応していただけますので、安心してご着用ください。
<サイズ>
サイズ 4
身幅 61.5cm
肩幅 61.5cm
袖丈 54.0cm
着丈 69.0cm
サイズ 6
身幅 66.0cm
肩幅 63.5cm
袖丈 56.0cm
着丈 73.0cm
*モデル180cm65kg サイズ6着用
<MOTHER HAND artisan(マザー ハンド アルチザン)>
慎ましやかで上等であること Minimal and high quality 「慎ましやかで上等であること」をコンセプトに私達はモノ作りの「原点」ともいえるハンドメイドにこだわります。
それは最高のアイデアと製法を求め続けるため、「手」作業から溢れ出すアーティスティックな緊張感を大切にしているからです。
モノを考えるときの緊張感、素材を選ぶときの緊張感、編む時の緊張感。その一瞬に全身全霊を込め、そこから生まれる「審美眼」。
それを注ぐモノ作りが出来るのがハンドメイドであり、そこには工業生産にはない唯一性を備えた美しさがあります。
美しさを手に入れる為にはふたつの方法があります。
ひとつは足して得られる美しさであり、もうひとつは引いて得る美しさです。
足す美しさとは飾る美しさ。
そして、引く美しさとは削ぎおとす美しさです。
西洋の美が足す美しさなら、日本の美は引く美しさだと感じます。
後者の引く美しさを軸に、毎日袖を通したくなる快適なニットを作るのが私達の役目です。
私達の製品にはハンドメイドならではのアイデアやディテールが沢山詰まっています。
今ではほとんど使われていない「手横編み機」を使い、ニットの構造や編地の特徴をできる限り活かしたデザインや作り方をするという視点でニットづくりをし、効率的に量産する方法よりも「手仕事」に重点を置き、それらを巧みに組み合わせ、現代的なスタイルを表現しています。
ニットのパターンや製法はすべてオリジナルでユニークです。
腕は縫い目をなくしチューブ状に編み、アームホールやネック周りは立体的なパターンワークを用い、快適で立ち姿が美しく見えるように設計しています。
そういった作り方をする為には、編み目を移動させる「へらし目」、「ふやし目」は勿論の事、編み上がった部位を一度編み機から外し、他の部位に編みこんでいく「かけ直し」といった非常に手間のかかる手法も取り入れています。
その時に生まれる編み目が交わった箇所をリズミカルに配置する事により美しいフォルムを生み出し、アームホールは手縫いでリンキングし、容量の違う身頃と腕をバランスよく縫いつけています。
私達のニットには各モデルにベルギーの街の名前が付いています。
ベルギーでニットづくりに出会い、ニットを通じて沢山の心豊な人々に出会い、そして、MOTHER HAND artisanが生まれました。
その豊かな出会いと感動を大切にし、これからも真摯な姿勢で作り続けていきます。